25.0.0.1 で簡単になった Web モジュールの移行と、新しく InstantOn による高速起動に対応したフィーチャー
25.0.0.1 リリースでは InstantOn 高速起動で利用できるフィーチャーと、他の Java ランタイムから Liberty への Web モジュールの移行に関する構成オプションが追加されました。
In Open Liberty 25.0.0.1:
25.0.0.1 で修正されたバグのリストは こちら です.
以前の Open Liberty GA リリースのブログ投稿 もチェックして下さい。
InstantOn の Jakarta Batch と Jakarta Connectors インバウンド・セキュリティー機能のサポート
Open Liberty の InstantOn は MicroProfile と Jakarta EE アプリケーションの高速起動を提供します。InstantOn は 一部の Open Liberty フィーチャー をサポートします。
-
Batch API (
batch-1.0
) -
Jakarta Batch 2.0 (
batch-2.0
) -
Jakarta Batch 2.1 (
batch-2.1
) -
Java Connector Architecture Security Inflow 1.0 (
jcaInboundSecurity-1.0
) -
Jakarta Connectors Inbound Security 2.0 (
connectorsInboundSecurity-2.0
)
今回の拡張は Open Liberty InstantOn を利用したアプリケーションの高速デプロイを可能にします。さらに詳しくは Open Liberty によるコンテナ化されたアプリケーションの高速起動 をご覧下さい。
エンタープライズ・アプリケーションにおける Web モジュール・クラスローダーの設定
Web モジュール (WAR) は独自に クラスパス を指定することが可能な、エンタープライズ・アプリケーションの構成要素です。Liberty はデフォルトでは、Web モジュールの Class-Path
属性から参照される JAR を、Web モジュール・クラスローダーに追加します。しかし、いくつかの Java EE や Jakarta EE のランタイム実装は、これらの JAR でエンタープライズ・アプリケーション・クラスローダーを使用します。
典型的には、エンタープライズ・アプリケーション・クラスローダーは Web モジュール・クラスローダーの親クラス・ローダーです。
このようなランタイムから Liberty へのスムーズな移行を可能にするために、25.0.0.1 リリースでは enterpriseApplication
要素に、Web モジュールの Class-path
属性から参照される JAR がどのクラス・ローダーを使用するかを制御することができる webModuleClassPathLoader
構成属性を導入しました。
webModuleClassPathLoader
属性のデフォルト値は war
です。値 war
は Web モジュールの Class-Path
が Web モジュール・クラスローダーでロードされるように構成します。webModuleClassPathLoader
を ear
に設定すれば、Web モジュールの Class-Path
がエンタープライズ・アプリケーション・クラスローダーでロードされるように構成することができます。
例えば、myApp.ear
という名前の EAR ファイルが ear
クラス・ローダーを用いるように構成するには、server.xml ファイル内で Liberty 構成を以下のようにします。
<enterpriseApplication location="myApp.ear" webModuleClassPathLoader="ear"/>
25.0.0.1 でアプリを開発して実行する
もし Maven を使用しているなら、pom.xml
に以下を含めます。
<plugin>
<groupId>io.openliberty.tools</groupId>
<artifactId>liberty-maven-plugin</artifactId>
<version>3.11.2</version>
</plugin>
Gradle を使用している場合は、build.gradle
ファイルに以下を含めます。
buildscript {
repositories {
mavenCentral()
}
dependencies {
classpath 'io.openliberty.tools:liberty-gradle-plugin:3.9.2'
}
}
apply plugin: 'liberty'
コンテナ・イメージ を使用する場合は以下です。
FROM icr.io/appcafe/open-liberty
もしくは ダウンロード・ページ をご覧下さい。
IntelliJ IDEA、Visual Studio Code または Eclipse IDE を使用している場合、これらの IDE で効率的な開発・テスト・デバッグとアプリケーション管理のすべてを実行するために、オープンソースの Liberty Tools を利用することができます。